ヤメゴクの「七転八起」人生再生記

長年の極道生活から足を洗い、堅気の生活に悪戦苦闘の出直し日記です(苦笑)

「ヤクザ」「暴力団」の起源

皆さん、こんにちは

 

さて、今日は前回の「ヤクザ」は何故、「ヤクザ」というのか、というお話から

「ヤクザ」いわゆる「暴力団」の起源というか、歴史について話してみます。

 

起源は戦国時代の下克上に異様な出で立ちで徒党を組ん「傾奇者」なんて、色々な諸説がるのですが、今の

「ヤクザ」の原型になっているのは、江戸時代の中期から末期にかけて、人の賑わう寺社の祭礼周辺で露店業を営む者を香具師(的屋)」と、旗本や上級武士の中間部屋で丁半博打を生業とする博徒じゃないかと思います。

もちろん当時から博打は、ご法度。法律違反となるわけで、幕府の締め付けに博徒が自分の生業を守るため組織化して武装したのが、「一家」や「組」の始まりじゃないかとも言われてるんですね。

 

明治維新後になると、日本は急速な発展と同時に、膨大な労働力が必要となり、炭鉱や港、大規模工事現場等には、多くの労働者が集まったんですね。

荒くれ者たちの集まりですから、仕事もするけど博打や遊びもする。喧嘩や争いごとも日常茶飯事、、、

そこで、それを取り仕切る人間が出てくる。

屈強な男たちの中で、力量ある者が「兄貴分」となったりして、労働者同士の争いを収めたり、現場に人を斡旋したりする現代版の人材派遣会社みたいなの作ったりして、その中で「一家」や「組」が形成されていったのではないではないでしょうかね。

 

明治から昭和初期の「ヤクザ」については、若い方はご存じないだろうが、若山富三郎鶴田浩二高倉健といった日本を代表する名俳優が達が「任侠映画」として再現しているので、

「昭和残侠伝シリーズ」「人生劇場 飛車角シリーズ」などなどを観てみるのも面白いですよ。

高倉健さんなんて、晩年は「鉄道員(ぽっぽや)」や

「ホタル」などの作品で朴訥で優しいオジサンといった感じの役が多かったですが、1960年代後半から1970年代くらいまでは、ヤクザ映画が全盛で、中でも高倉健さんは大人気でしたからね。

上映当時は、私なんかはまだ生まれたばかりで、後に

ビデオ等で見ることになりましたが、こんな侠になりたいなぁ、、、ヤクザになりたいなぁと憧れたものです

街の映画館で堂々とヤクザの映画が上映されてましたから、今では考えられませんよね(笑)

 

ちょっと話が飛びましたが、時は過ぎて昭和に入り日本も終戦になる訳ですが、戦後からが現代のヤクザの起源と言ってもいいのではないかと思います。

日本は敗戦国となり、国土も焦土と化し、ありとあらゆる物が不足しました。

この頃になると、江戸時代末期から明治大正の時代と続いてきた博徒や的屋の一家や組も、戦争で若い衆を徴兵で採られたり、亡くしたりで若い衆も散り散りになり、何もかもが壊滅状態。

そんな中、闇市(進駐軍からの横流し品や盗品などを売ったりしていた市場、、、)と言われる露店の店が栄え香具師(的屋)」系団体が勢力を増していったわけです。

と同時に、敗戦により社会も荒廃し、人心も荒み、治安が悪くなると、自然と、徒党を組んで闇市を襲ったり、物資を強奪するギャング団や「愚連隊」の様な不良集団が出来上がり、その集団が賭場も開帳したりするなどして、後に言われる現代の暴力団となっていったわけです。

終戦から10年20年経つと、日本も敗戦国からの復興を遂げ、朝鮮戦争特需や高度成長期を迎え、「愚連隊」と呼ばれた不良集団も、暴力を背景に企業に食い込んだり、それぞれが商売を考えたりし、組織の近代化も計り、現在の日本の「ヤクザ」いわゆる「暴力団」の形になって行ったのです。

 

とまぁ、色々な参考文献や私のなりの私見も踏まえて「ヤクザ」「暴力団」について記してみましたが、

「百聞は一見に如かず」で、映画なんかを見てみてください。

結構、脚色されたり美化されたりしてる作品もありますが、先に記した様に

明治から戦前くらいまでの時代背景のヤクザ映画なら

若山富三郎鶴田浩二高倉健あたりの

「人生劇 飛車角」シリーズ 「日本侠客伝」

「昭和残侠伝」シリーズ

戦後から高度成長期の昭和時代を背景としたヤクザ映画なら

仁義なき戦い」シリーズや「修羅の群れ

山口組三代目」「日本の首領」

昭和の終わりから平成の時代背景なら

「極道の妻」シリーズや「武闘派」そして近年では

アウトレイジ」なんていかがでしょうかね。

他にも、沢山面白いヤクザ映画や個人的にイチオシのヤクザ映画はあるのですが、ヤクザの移り変わりと言いますか、現代のヤクザってどんな風に変わっていったのかっていうのを知るなら、時代背景で1本ずつ見ればわかると思いますよ。

特に若い方なんか、「えっ!30年前、50年前のヤクザってこんなんだったの(驚)」

「こんな格好してたの(笑)」とかいろんな楽しみ方ができると思いますよ。

 

それでは、今日はこの辺で

おやすみなさい。